現状、PSO2一色になりそうです。


by sora_hane
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黒歴史発掘ー。

 こんばんは。今回の更新はPC内のデータから、ちょっと面白い物を見つけたので、紹介してみようという話です。
 少なくとも東京出立前日に更新を掛けるべき内容では有りません。

 ソラハネがリュースとしてマジェで書いている作品の中に、唄――実際に存在する様々な歌詞を元にして、テイルズキャラの小説を作っている作品群が有るのですが、それの原型のような作品を、たまたまPCデータ内から発見しまして。
 今回の作品は、弟が自由に考えた『詩』を元にして作り上げた作品で、歌詞を元に物語を紡ぐスタンスの原型に近いと思います。多分、唄を元に書き始めたのは、この作品が原因なのかも知れません。

 正直黒歴史に近いのですが、昔に有って今無くなった、自分なりの物語が存在している気がして、自戒の意味でもネットに公開してみよう、と考えました。
 本来なら山ほど手直ししたい部分が有るのですが、あえて手直し無しで行くとします。
 それでは、続きからどうぞ。ちなみにこのタイトルは、後に弟が弟なりにソラハネの小説を書き換えた時のタイトルであり、私は名無しのままに書いてたので、其れを使用します。

 ちなみに、この物語の元ネタになった詩はこちら。

 たかが一回転んだ位じゃ僕の人生は変わらない。
 どんなレッテルを張られても、何回けつまづいても、止めやしないさ。
 そう、僕がそこにあることに意味があるから。



 ここに来たのは、三日振りだね。
 優しい南風が、世界を駆け抜けた。崩れた前髪も気にせずに、真新しい墓石の前で、ポケットに手を突っ込んだまま、僕は墓の主に問い掛ける。
 墓の主――幼稚園時代から、一緒に生きてきた友に。


 初めてこの事を知ったのは、僕が受験を受けていた時に舞い込んだ、君からの一通のメール。
 始めにそれを見た時は、別段何も思ってなかったんだ。君とのいつもの会話、その程度にしか。題名も無かったし。君が受験に落ちたことは聞いたから、励ましてやろうとか思ってたんだ。
 でも、中身を見た途端、体が一瞬動かなくなったよ。
 まさか、遺書が来るなんて神様でも予想できなかっただろうし。

 君がこういう冗談は絶対に言わない事が分かってたから、いても経ってもいられなくなり、僕は迷わず受験を捨てたよ。他の友達に止められても、途中で警官に呼び止められても、たまたま非番だった担任と出会って止められても、全て振り切ってただ急いだんだ。
 君の家にたどり着いた時、鍵はかかっていなかった。躊躇無く、扉を開いて土足で走った。
 でも、望んでいた光景はそこには無かった。
 絶望と虚無に満ちた表情で、自らの血の海に溺れて事切れている、変わり果てた君。
 溢れ返った雫が頬を伝って、流れ出る君の血に落ちていくのを、まだ今でも覚えているよ。


 葬式に出席した時、僕は一度も泣かなかった。涙が枯れ果てたわけじゃない。
 君の父親に対しての膨れ上がった怒りに邪魔されて、流れなかったんだ。
 君を自殺に追いやる間接的な理由になった、あの父親。君の夢を理解しようともしなかった、あの男。
 それに、彼の舌打ちと、呟いた言葉聞こえたし。折角生かしてやったのに、って言ったの。あの人サイテーだね……涙も流してなかった、それに悲しそうじゃなかったし。

 届いたメールに、君が死のうとしたわけ全部書いてた。
 普段から、君は親によく言われていたんだって?
 楽しく生きていくためにはいい大学に行かなきゃならないとか、受験に落ちるような奴は屑だとか。
 昨日、受験に落ちたのが分かったから、父親から滅茶苦茶に貶されたんだよね。一度死んだ方がいいとか、高校に落ちたなんて屑以下だとか、勉強しなかったからだ、とか。
 僕だったら怒鳴り返してるけど、君は気が弱かったからなぁ。その前にも色々言われたんだろ?
 全部溜め込んで耐えたのに、最後まで報われなくて、生きていくのが嫌になっんだね。
 追い討ちをかけるような父親の言葉で、君はそっちに進んじゃったんだ。何も考えなくてすむ、楽な道に。

 今、墓の前には僕しかいない。あの父親、家から5分の丘にあるのに、一回来ただけで、もう元に戻った。むしろ、役立たずがいなくなってせいせいした――そんな感じだったな。
 最後に会った時、彼、悲しそうなふりしてたけど、目元が笑ってた。一応、全力で顔を殴っておいた。無様に倒れた様子を見て、ちょっと気持ちがスーっとしたよ。
 君が喜ぶかどうかはわからないけど、ね。


 そうそう。今日、僕がここに来たのは、君に伝えたい事があったからなんだ。君が使ってた携帯電話、一緒に墓に埋められてるけど、明日で使えなくなるからね。
 だから、あの時の返事を言いに来たんだ。君の遺書メールにあった質問――『僕は、何の為に生まれたの?』
 この返事は、僕が昔読んだ本に書いてあった事の受け売りだけど。
 僕は、少なくともこうやって生きてきた。

『たかが一回転んだ位じゃ人生は変わらない。
 どんなレッテルを張られても、何回けつまづいても、生きる事を止めやしないさ。
 僕がそこにいる、それだけで意味があるから』

 生前の君に伝えたかった言葉だよ。
 僕は、この事で二回転んだ。受験放棄したから中学浪人決定したし、君っていう大切な存在を失ったし。
 でも、生きる事を止めやしないよ。それだけで意味がある――命を捨てる事に比べれば、意味は無くても生きてる方が、ずっと意味があると思うよ?
 少なくとも、楽をするために死ぬよりは、ね?


 それじゃ、これで今日は帰るよ。これからも見に来るけど、君もそこから見ていてくれ。僕が『生きていく』様を。夢なんてなくても、楽しく生きていくって事を、証明して見せるからさ。

 ウインクを一度送って、僕はその場を後にした。
 君にメールが届くように、天へと強く祈りながら。

(世界長寿ギネス記録を達成した老人が、この世界に遺した、子供の頃の手記より引用)


 以上。
 もうね、ツッコミ所は山ほど有りますけどねw 思い切り笑い飛ばして頂いて結構、正直そういう作品ですw
 ちなみに、弟が書いた詩(らしき物)は他にも幾つか有ったりしますw そっちに関しては小説は書いてないんですけどね……なんか、若かったなぁ、という感慨だけが浮かんできます。弟が許すなら公開するかもしれませんw
 ではでは。ここまでの御付き合い、ホントに有難うございました。
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by sora_hane | 2009-03-19 22:18 | 小説